ICO

 生まれたときから角が生えていたために霧の城に生贄として連れてこられた少年、イコ。運命と思い抵抗しなかった彼ですが、偶然閉じ込められていた棺が開きます。長い階段を上がるとそこには天井からつり下げられた檻の中に閉じ込められた一人の少女がいました。

 イコは彼女を檻から助けだします。異国の言葉をしゃべる少女…ヨルダとのコミュニケーション方法は身振り手振りのみ。しかしお互いにここから逃げ出したいという望みは同じ。イコはヨルダの手を取り、霧の城から脱出を試みるのです。

 ゲームの目的は霧の城から脱出すること。その過程で数々の謎を解き、時々ヨルダを拉致しようと襲ってくる影のような怪物を追い散らしながらひたすらヨルダの手を引き、進んで行きます。

 そう、ヨルダは自分から動くことはほとんどありません。基本的にイコが障害を取り除き、段差があれば踏み台を用意し、亀裂があれば先にジャンプしてからヨルダを呼ぶと、「トコトコッ」とやってきて一所懸命に乗り越えジャンプしてイコについてくるのです。

 しかも放っておくといつの間にか影に掠われており、イコはその度に慌てて助けに駆けつけることになります。

 しかし時にはヨルダの助けのおかげで先に進める事もあり、単なるお荷物ではありません。

 そして巧妙なのはヨルダのほうがイコよりも背が高い事でしょう。これによってプレイヤーに「年上だけど頼りないお姉さんを僕が助ける!」という感情が生まれます。

 素晴らしく美しいグラフィック、洗練されたゲーム性、そして姉萌え。どちらかというと海外で評価が高いと言われる作品ですが、PS2を持っている人は是非やってみるべきゲームです。

人の山田様が見てる

凉武装商隊 since 1998/5/19 (counter set:2004/4/18)