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ギャラクシーエンジェル

　ブロッコリーのデジキャラットに続くメインコンテンツとして今なお高い人気を誇るギャラクシーエンジェルシリーズ。そのゲーム版です。

　ギャラクシーエンジェルは主にアニメ・漫画・ゲーム・ノベルの４つのメディアに展開していますが、アニメはスラップスティック＆不条理ギャグ、漫画とゲーム、小説はややシリアスな要素の強いものとなっています。キャラの基本設定やおおまかな世界観は変わらないものの、過去の設定や物語の展開などは別物なので、パラレルワールドと言ってもよいでしょう。

　ゲームではプレイヤーは有能ではあるけれども怠け者で軍の派閥争いを避けて辺境に配置されている指揮官、タクト・マイヤーズとなります。ある日、トランスバール皇国でクーデターが発生。王族は皆殺しとなりますが、唯一の生き残りであるシヴァ皇子とその護衛にあたっていたエンジェル隊がタクトの元へと脱出してきます。プレイヤーは彼女達を使い、クーデターを起こしたエオニアを倒して皇国を再興する事が目的となります。

　エンジェル隊の使う紋章機の性能はその操縦主のメンタリティに大きく依存するため、タクトはエンジェル隊のお嬢さん達の信頼を得るために嫌でも親しくしなくてはいけません。とゆーかそれがゲームの目的ですから当然親しくするのです。

　ちなみに私はランファ者ですから、まずはランファをクリア。次にミント、ミルフィーユと続きました。

　このゲームはしかしただのギャルゲーではありません。美麗な3D戦闘画像を駆使した、非常に面白いリアルタイム戦術シミュレーションでもあります。紋章機は基本的にタクトの指示に従いますが、放っておくと近くの敵に向かって行くので、プレイヤーは適宜エンジェル隊に戦闘指示を出して行く必要があります。

　指揮が適切でないと例えば敵は壊滅したけれど護衛すべき輸送艦が沈められたり、突出した紋章機が袋だたきに遭って撃墜されたり、エネルギーを失って戦闘不能になったりします。難易度はそれほど高くはないのですが、何もせずにクリアできるほど簡単でもありません。ゲームバランスはとても良いところに維持されていると思います。

　正直ブロッコリーがこんなに良いゲームを作れるとは思っておりませんでしたが、期待以上の出来でした。続編のMLLも良い出来です。