『凉武装商隊』シリーズに登場する人物の紹介です。
この時代の人間としてはかなりの長身で、一見痩せているように見える。だが骨太で筋肉が発達しており、腕力もかなりのものである。
目は細く鋭く、眉は太い。はっきり言えば目つきはかなり悪い。鼻はあまり高くないし口がすこし大きめである。要するに美男子とはいえないが、決して醜男ではなく、男らしい顔立ちとも言える。肌は黄色人種系で、顔の左側に頬の下から眉の上まで届く炎の形をした入れ墨をしている。
髪は短めに切り、鉢金をつける関係上前髪を立てている。
合理的でどちらかというと情に薄い男である。自分に関係のない他人がどうなろうと何とも思わない手合いである。ただし身内や友人に対する手助けは厭わないし、助けを求められればまったくの他人でも全力で助けてしまったりするところもある。
宗教にはまったく興味がないし、哲学や思想も一通り教養として押さえてはいるが特に信奉しているものはない。科学の素養があるのでなおさらである。ただし他人の宗教観や思想を「くだらない」などと言う事はない。それは人それぞれの勝手であり、他人がそれに口を出すのはとんでもないことだと思っている。
冷静で感情的になることはあまりないが、けっこう冗談は好き。下ネタもいけるしよく笑う。だがどこかで感情を抑制している。激しい感情は命取りになることを
異母妹である
天軌流という剣術の遣い手であり、天才と言って良い腕を持つ。体力、精神力もそれに見合うものを持っており、
愛刀は刃渡り八十八
ただしいざ戦いとなれば容赦はない。相手が女子供であろうとも戦う意志を持っている限りは遠慮無く斬り捨てる。だが武器を捨てて降伏した相手にはよほどのことがない限り剣を向けることはない。そのあたりは
染丸文化圏では一般的に息子は父親の名前から一文字をもらい、二文字の名前を名乗る事が多い。また娘の名前に関しては特に約束事はない。『家』の概念はあるが、それは姓を使うのではなく、先祖の有名人や祖父の名前、または武術家であれば流派の名前、さらに著名な武術家や学者であれば通り名などを使って表す。農民や町民であれば特にそんな事を気にする事もない。ちなみに
したがって
武術で商隊や旅行者を守る、
様々な
女性関係はほとんどない。元々人付き合いの良い方ではないし、少年時代から
きりっとした太めの眉、つりめがちの大きな瞳を持つ美しい少女。ラベイア人の父と
見た目は細いがけっこうスタイルがよい。だが本人は身体の線が出る服は嫌いで、ゆったりとした長袖の上着と袴を穿いている。ちなみにこれは服の中に様々な武器を仕込む為でもある。
黒髪を腰まで届くほどに長く伸ばしており、その髪をざっくりした三つ編みにした髪型にしていることが多い。
育ちがよいせいか根が素直で心優しい。プライドが高くてかっこつけなのでつい強がってしまうが、意地を張ってもあまり長く続かない。人に対して深い悪意を持つことができない質である。
感情の起伏が豊かでしかもすぐに表情に出る。本人は顔に出ないと思っているが他人にはバレバレである。
気が短いと言うほどではないが、思い立ったら即行動に移す方である。
努力家で真面目である。武術にも商隊の仕事にも一途に打ち込んでいる。ただし性格からか、企みごとは苦手でせこい儲けを出すことも嫌うので、商売人としてはあまり優秀とは言えない。
自分のことは「わたし」、相手のことは「そなた」と呼び、男の子のような口調である。これは誰よりも尊敬している祖父を真似ていると思われる。
よく使う武器は鴛鴦鉞という、半月形の刃を二つ組み合わせた特殊な形の武器である。間合いは狭いが攻撃にも防御にも使える上にかさばらないので、おそろしく動きの速いラティアが持つと絶大な威力を発揮する。
武術家として尊敬する祖父に追いつきたい、と願っているが、人を殺すことは嫌いである。もちろん戦いとなれば手加減などすることはないが、殺さずに勝てるのならあえて殺さないことが多い。
大陸でもその名を知られる『
頭の回転は速く決断も迅速ではあるが、込み入った関係を考えるのは苦手である。本人もその事はよくわかっており、最古参の隊員でもある
音感が発達していて歌が巧い。楽器はあまり得意ではないが一通りできる。宴会などでは姫様の歌というのはとても楽しみにされている。声もよく通るのに柔らかい質なのでとても好まれている。
母親の血を引いたのか、抜けるような白い肌と金色に近い栗色をした髪、そして細い眉、大きく黒い瞳、すっと通った鼻筋をもつ美少女である。体つきはまだまだ子供だが、将来はすごい美人になると思われる。
兄と同じく、感情よりも理性を重んじる現実主義者。頭の回転が素晴らしく速く、わずかな情報から論理的に推論を組み立てる能力に優れる。
口調は女の子らしく柔らかい。上品な母に育てられたこともあり、丁寧なしゃべり方をする。ただし案外毒舌だったりする。
気が強い方ではないが、臆病な性格ではない。自分の意志を通そうとする力は
物事に対する執着は薄く、やや諦めがよい傾向がある。例外は兄の
天軌流の剣術はほとんど修行していない。身体があまり強くないこともあるし、本人も武術には興味がない。
頭が良く、13という年齢よりもはるかに精神年齢が高い。よって恋愛ごとにも興味があり、ラティアなどよりもよっぽどしっかり考えている。もちろんまだ子供なのでよくわかっていないところもあるが。
年上の人に対しても自分の認めた人以外には敬語を使わない。ちょっとお姉さんっぽい口調がお気に入り。
兄であり保護者でもある
背は高いが童顔である。女装すれば女の子として十分に通用する。肌の色は黄色系ではあるが色白であり、髪の色は黒。
ひょろりとした印象の少年で、実際にあまり体力も筋力もない。本人はもっと逞しくなりたいと思っているが、まだまだ無理そうである。
お人好しで押しが弱い。気弱ではなく引っ込み思案でもないのだが、相手が強く出るとつい自分が引いて場を丸く収めようとしてしまう傾向がある。しかしやるべき時にはやるという行動力と覚悟はある。
自分のことよりも人のことを考える方で、人の気持ちに敏感である。話す時にはよく考えてから話すので口数が少ないと思われがちであるが、いろいろと考えている。
少年らしく潔癖で、陰謀や金儲けは苦手というか嫌いである。
父であり師匠である臨洞の元で医者になるべく勉強をしている。本人は立派な医者になることを真剣に目指しており、腕も悪くない。経験もかなり積んでおり、手足が散らばる戦場でも冷静さを失わないくらいに感情抑制が出来るようになっている。
黒髪を長く伸ばし、前髪は眉の上で切りそろえている。黒目がちの切れ長の眼を持ち、まるで人形のように可愛らしい少女である。肌の色は白いが、黄色系の血を引いている。
まごうことなき貴族のお姫様だが、腰が低くて丁寧な物腰である。あまり身分や教養で人を判断することがなく、優しい商家のお嬢さんといった性格をしている。虫を殺すのも嫌がるほどに気が優しく思いやりのある少女。
育ちがよいせいか人を疑うと言うことをあまり出来ず、つい相手の良いところを見つけようとしてしまう。身分にも人種にも拘らず、困っている人を見たら手助けを喜んでする。この時代の貴族としてはあまり得な性格とは言えないが、そのために使用人や領民からは好かれていた。
少し人見知りをするところがあり、一歩引いたコミュニケーションをする。恐がりで暗いところや怪談は嫌い。実は猫が苦手である。
編み物が得意で美的な才能もある。以前に
ラティとは父が違う為、北方系の色白の肌をしている。相当な長身で肩幅が広く、足が長い。切れ長の眼、細くて形の良い眉、通った鼻筋を持つ美男子である。髪の色は明るい茶色であり、
明るく朗らかで社交好き。どんな人にも好かれる特技を持っていてしかも信用されやすい。実際、ギリギリまで信義を守る男でもある。だが反面、冷酷で計算高い面も持っており、敵に回すと容赦がない。そうなった時の
妹のラティをとても大切にしている。14歳も違うのでまるで父親のようにラティを愛している。
権力や金にはあまり興味が無く、情報と策そのものに強い興味を持っている。
女好きでいつもまわりに女っけが絶えない。だが真剣に付き合った女性は(すくなくとも
ラティと同じく
人好きで社交好き、さらに情報収集とその分析をこよなく愛する
派手……というか奇抜な色合い、デザインの服を好む。どの街に行っても「一番目立つけど一番真似をしたくない格好」をしているのは
若い時には乱暴者で知られていたが、今では「隊の良識」とまで言われる落ち着きのある人格に成長した。また経営の才に優れていることもあり、
結婚をしたことがなく、子供もいない。その分、ラティや
武術家としては歳のこともあり、今では一流とは言えない。もちろん功夫を長年積んできたのでそこらの
人の山田様が見てる
凉武装商隊 since 1998/5/19 (counter set:2004/4/18)